図書館員としての個人名刺を作る

以前に、図書館員が名刺を持っていないことについて少し書きました。こちらです→図書館の名刺と、少しのもやもや

自分自身の状況が転変する中、今の職場で名刺を持たせてもらえるようになったのですが、それとは別に個人名刺を作りました。前に偉そうに書いておきながらやっとか、と言った声が飛んできそうですが・・・。

個人名刺を改めて作ろうと思ったのは、理由があります。

まずは、自分個人のブランディングのためです。職場の名刺はその職場・組織の人間である、ということを示す意味合いもあります。でもそうではなく、シンプルに一個人・一司書としての自分の名刺を持とうと思ったからです。

次の理由として、職場の名刺でFacebookなどの繋がりを作っていたのですが、自分自身はFacebookと職場とは分けているために、職場の名刺でFacebookの個人的な繋がりを作っていくのは少し違うのではないか、と思っていたことです。

この2点が個人名刺も持とうと思った動機です。

 

では、どうやって作ったか、以下は個人的な実践です。

ラクスルというフライヤーや名刺などの印刷物をオンラインで扱っている会社があり、そちらで作りました。値段は、100枚・カラー両面印刷で500円程度からと、わりとリーズナブルです。

デザインについては、あらかじめラクスルのサイトでフォーマットが何種類も用意されているのでそちらを利用しました。フォーマットの編集に慣れるまで少し手間取るかもしれませんが、そこまで難しい作業ではありません。

肩書の所はシンプルに「司書」、「Librarian」としました。そして名前、あとはFacebookなどのアカウント名やメールアドレスを入れます。そして、余白に知人に書いてもらったイラストをデータにして貼り付けて完成としました(ちなみにイラストのモチーフは「図書館の神様」です)。

実際に出来上がってみると、「司書」や「Librarian」って肩書はけっこう様になるように思いました。またシンプルなフォーマットを使ったっため、それが逆に良い感じになっています。もちろん、プロのデザイナーさんが作ったようなものと比べると見劣りはするかもしれませんが、個人的に充分に満足な出来栄えになっています。デザインに明るかったり、イラストが得意だったりする人は、もっと工夫が出来るかもしれませんね。

というわけで、簡単に名刺は作ろうと思えば作れるよ、という話でした。また、自分はラクスルを使ったのですが、他にも色んな方法もあると思うので、調べて実践してみるのもいいと思います。もしかしたらもっとリーズナブルかもしれません。

 

個人的に(プライベートとしての位置づけで)さまざまなイベントなどに出掛けて行くことが多いので、そこで個人の自分をPRするためのツールとして、個人名刺の有効性は高いのではないかと勝手に思っています。また、FacebookなどのSNSで繋がりを作っていく際にも、単純に相手に名前を忘れられることがないという実用的な意味合いもあります。また個人名刺を持っているということは、もしかしたらそのこと自体が相手に与える印象を変えるのかもしれません。

最後に、自分が個人名刺を作ろうと思った強い動機付けとなった記事を紹介します。空手家図書館員こと井上昌彦さんのブログ記事です。一読をおススメします。このエントリ以上に、もっと熱く、また具体的なお話をされています。

http://karatekalibrarian.blogspot.jp/2015/03/blog-post_22.html

井上さんは「名刺がなければ相手はあなたのことを覚えてくれず、ご縁も絶対に深まりません」と書かれています。名刺を持っていない時期の自分に読ませて「個人名刺でもいいから早く持て」と言ってやりたいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。名刺、作りましょう!

図書館で働いてきて感じたこと、または働いていて感じること

久しぶりの投稿になります。今回はタイトルの通り、今まで自分が図書館で働いてきて感じたこと、そして今現在も図書館で働いていて感じていること、そして心掛けていることについて書いてみたいと思います。

まずは図書館で働き始めてからの来歴を振り返ってみる

図書館で働き始めたのが約4年前、司書の資格を取得するため司書講習に通っていたのが3年前です。それまで長らく学生生活が続いていたこと、また司書資格も持っていなかったこと、自分自身ろくに就職したことがないこと、また図書館業界は雇用の面で非常に厳しいと聞いていたこと、以上の理由から最初は半ば「下積み」の意識もありました。

最初の図書館では業務委託のアルバイト。カウンターと配架業務、そして回送されてきた資料の処理が日々の業務でした。そこで約1年働いたのち、司書資格取得を機に指定管理の図書館で契約社員として約4か月働きました。それからその図書館を辞め、書店のバイトなどを経つつ、今の組織で働き始めたのが約2年になり今現在に至ります。今の職場では、最初の図書館で働いていた時期に比べれば、ずっと大きな裁量と自身のスキルアップの機会をもらえていると実感しています。

ただ今のところに来るまでの道程を考えてみると、決して安定はしていません。しかし浮き沈みはありながらも、少しずつでも成長を実感できています。それなりに大きな失敗もしたので、その失敗を乗り越えるべく努力もしているつもりです。また逆に自分が成長できた/できているという実感もあります。

そんな日々の中、まだまだ先を見据えて悪戦苦闘の日々が続いています。 “図書館で働いてきて感じたこと、または働いていて感じること” の続きを読む

図書館の名刺と、少しのもやもや

図書館員は名刺を持つべきだ! という主張を発信されている方々をSNSやブログなどでお見かけするここしばらくですが、結論から言えば私も個人名刺でもよいから名刺を持つべきだと思います。今は職場の方で名刺を作ってもらえる立場となり、これは大変に喜ばしいことなのですが、それとは別に個人名刺も作ろうかと考えています。本当ならもっと早く、今の職場に名刺を作ってもらう以前に、個人名刺を作っておくべきだったとつくづく感じています。昨夏の司書講習で司書の資格を無事に取得し、それで堂々と「司書」という文言を載せることが出来たのだから、もっと早くに作るべきでしたね。そこで作らなかったのは自分自身の怠惰でした(また名刺作るだけのお金もなかったという事情もありますが・・・)。

ではなぜ個人名刺を作るのか・・・、それはある組織に所属している自分とは別に、一人の図書館員としての存在意義を名刺によって示したいから、というのがまず一つ目の理由。もう一つは、SNSやメールアドレスなどの連絡先を相手に手渡すという実用的な意味が二つ目の理由(今の職場で作ってもらっている名刺はプライベートな情報は載っていないので)。

一つ目の理由は、自分自身のブランディングという側面もあります。世知辛い話をすれば、この図書館を取り巻く厳しい雇用状況の中で一つの職場・組織に勤め上げるのはなかなかないこと。組織が変わっても、自身が図書館に携わる者としてのアイデンディファイが出来る信念のようなものが必要かと思います。それを具現化したものが個人名刺なのではないかと思うのです。その信念のようなものを様々な人たちに手渡すことになるのですから、これは自分自身のPR・ブランディングになるのではないかと考えます。

二つ目の理由については、本当に言わずもがなです。名刺交換の後に連絡を取り合う手段を残しておくという至極に実用的なことですね。以前にこのブログでも紹介した、鎌倉幸子さんが書かれた『走れ! 移動図書館~本でよりそう復興支援~』(ちくまプリマー新書)に、「記録されないものは記憶されない」という一文がありますが、名刺についても言えることだと思います。

さて、いざ個人名刺を作るとなってデザインなどいろいろと考えることがあって悩みます。紙は、書体は、イラストとか入れるの、とか考えるときりがないですね。実用的な面では、SNS(主にFacebook)の連絡先は載せるとして、それに個人のメールアドレスでしょうか。あとは何か自分を表現するキャッチコピーのような肩書きが欲しいです(笑)

個人名刺については詰めていきたいので、作ったらまたこのブログで報告したいと思います!

また、名刺について印象的というよりもショックだったエピソードを。昨秋から年初めにかけて契約社員という立場で図書館員をしていたのですが、そこで会社の方に「名刺は作ってもらえるんですか?」と質問したところ、「その立場で名刺を作ってほしいと言われたのは初めてだ」と言われたこと。アルバイトではなく一応は契約社員だったので作ってもらえるのかな~、なんて甘かったですね。と言うより、他に俺と同じ立場で働いている人はいっぱいいるのに、その人たちは名刺が欲しくないの? と少し不思議な感じでした。そして、後日に同じ立場で働いているに名刺に話を振ってみたところ、「あー、使わないし要らないですよ~」という返事だったのは少しビックリしました。そういう人もいるのか、そういう人がほとんどなのかどっちなのかはわかりませんが。

そして、最後にもやもやしていることを自戒を込めて書きます。司書講習の最中に、たまたま一緒になった男子大学生の「図書館で働きたいなあ」という、呟きが妙に心に残っているのです。その原因は何だろうと考えるに、その男子大学生にとって「図書館で働く」ことがゴールになってしまっていたことなのではないかなと思います。「図書館で働きたい」という人は世にたくさんいるでしょう。でも「図書館で働く」ということ自体で言うなれば、今の時代はそんなに高いハードルではありません。時給900円くらいのアルバイトなら下手したら司書の資格などなくても働くことは可能です(実際に自分はそうでした)。そこでもう一歩、二歩と突き詰めて「図書館でどうやって、どんな風に働きたいのか?」という意識を持つのか、ということが問題になってくるように思います。「図書館で働く」ことをゴールに据えるのではなく、せめてどんなサービスを自身が提供したいのか、出来るのかを模索・実践していく必要があるかと考えています。

自分自身もまだまだ至らないところもありますが、その問題意識を忘れずにいきたいと思います。

またまた長くなってしまいましたね、ここまで読んでいただきありがとうございました。