令和4年4月10日(日)、文京区立本郷図書館でのビブリオバトルに参加してきました。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、私自身も様々なイベントに参加する機会が減ってしまいました。実際に、図書館のイベントへの参加も約2年ぶりになります。
今回の記事では、文京区立本郷図書館の「ビブリオバトル入門講座」に参加してのレポート、感想を書きたいと思います。
【当日の流れ】
本郷図書館は、不忍通りから団子坂に折れ、坂を少し登ったところにあります。比較的、新しい印象の建物でした。地下・1Fに書架とカウンターがあり、2Fには会議室と閲覧スペースがあります。閑静な住宅街の中にある図書館といった感じで、館内はとても落ち着いている印象を受けました。
今回の発表者は4名。観覧者は7,8名というところでしょうか。発表者はじゃんけんで発表する順番を決めました。
ビブリオバトル入門講座ということで、まずは本郷図書館の館長からビブリオバトルについてルール等の簡単な説明がありました。その中で、これまでの本郷図書館におけるビブリオバトルの取り組みについても話がありました。
「ビブリオバトル入門講座」は、昨年の春頃に開催を予定していたものの、コロナ禍のため延期を余儀なくされ、約一年越しの開催になったこと。本郷図書館ではビブリオバトルが普及し始めた頃から開催しており、「池波正太郎」「村上春樹」といったテーマで開催したこともあるとのこと。今年は文京区の森鴎外没後100年記念事業に関連させる形で「森鴎外」をテーマとしたビブリオバトルを開催予定といったお話がありました。
その後、いよいよビブリオバトルの開始、本の紹介に移ります。
発表された本は以下の通りです(☆がチャンプ本)。
☆『私とは何か』・平野啓一郎・講談社現代新書
『スター・ウォーズ 空想科学読本』・柳田理科雄・講談社文庫
『魔風恋風』・小杉天外・岩波文庫
『100万回死んだねこ』・福井県立図書館・講談社
テーマなしのビブリオバトルらしく、様々なジャンルの本が紹介されました。発表者の皆さん、落ち着いて話をされていて、発表者それぞれの人柄が垣間見える内容だと感じました。図書館の職員さんが発表された本、またその関連本を用意されていて手に取ることができました。
結果的に、『私とは何か』がチャンプ本となりました。司会者いわく票数は接戦だったとのこと。
その後に閉会の挨拶を経て、文京区立本郷図書館の「ビブリオバトル入門講座」は終了となりました。
【感想・所感】
ビブリオバトルは「本を通して人を知る、人を通して本を知る」といったコピーで語られます。実際に参加してみると「自分がなかなか選ばない本」だけではなく、「その本を読んで紹介する人」との出会いもあることに気付かされました。新型コロナウイルスの感染拡大という状況下で、人と実際に会うことが制限されている中だからこそ抱いた感想なのかもしれません。
本郷図書館の周辺には、森鷗外記念館をはじめ、居心地のよさそうな喫茶店、昔ながらのお店がたくさんあります。個人的なおすすめスポットは根津神社近くの「根津金太郎飴」、千駄木の「喫茶ニト」です。ともにレトロな雰囲気を味わえるお店でした。本郷図書館の帰りに、周辺の散策も楽しんでみてはいかがでしょうか。
【参考情報】
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